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Life is Voyage.

旅のような人生の記録。

3.11

6年前の今日。

 

当時私は大阪の中心に住んでいて、

WEBのアパレルの会社を経営していた。

そして毎日のように飲み歩くめちゃくちゃなパーティーガールだった。

 

3.11当日は楽天のトップページの

かなり高額な広告を買っていた。私にとっての大きな勝負の日だった。

大阪心斎橋にあった私のオフィスは五階にあってほんの少し揺れただけだから、

気にせず仕事を続けていたのを覚えている。

けれどメディアやツイッターを通して遠く離れた関西に徐々に伝わって来る東北の状態。

テレビでは津波の映像と、

死者の数が数百、千、万、と増えていく。

信じられない光景に愕然としながらも

広告からのオーダーが入り続ける、仕事は止められない、という

激しいカオスの中に私はいた。

 

 

 

あまりにも激しいショックと動揺に加え

変わらない仕事量の多さに人生で2回目の十円ハゲが出来た。(1回目は就活にて)

東北に縁があまりない大阪、そしてお気楽な土地柄ということもあり、

大阪で私ほど気が滅入っていた人には出会わなかったように思う。

当時付き合っていた彼氏はいつもと変わらない状態だし、友達たちもいつもと変わらず飲み歩いていた。

原発爆発のニュースの前に、東京からは情報通の知り合いたちがたくさん避難してきていた。

テレビの情報とは全く違う情報を得た彼らから聞く話は衝撃的で、

正確な情報は一部の人にしか渡されていない事を知った私は混乱した。

 

 

今思えばなぜあんなに混乱していたのだろう。

私だけではなく情報も混乱していた。偽の情報に踊らされ、必要のない援助をする事もあった。

安全やメディアや国、みんなが当然のように信じていたものがなくなって、方向がかわらなくなって、必死だったのだと思う。

何を信じていいのかわからない。

国やメディアのニュースは一切信用出来なかった。東から逃げて来る知人やツイッターがガセネタを含め色々なことを教えてくれるからだ。

とにかく、それまで信じていた世界が全て嘘だったのだと思うようになった。

 

 

それから数年人間不信になって、

仕事にも疑問を抱くようになった。

目の前の商品がどこから来てどうやって作られるのかを真剣に考えるようになった。

私が携わっていたファストファッションという業界の、目の前の1つの商品は、

世界の問題を凝縮しているように見えた。

原発事故から知った利権構造と同じように、

安い商品は地球や誰かの犠牲の上に成り立ってるという事をはっきりと理解してしまったからだ。

 

 

 

もう、ここまでの疑問を持ってしまったら、

知ってはいけないものを知ってしまったら、

この仕事は続けられない。

 

 

そう思うようになってから

順調だった仕事はうまく回らなくなってきた。

レビューも荒れてきた。

理由は私がイヤイヤやっているからだということはあきらかだった。

もはや続ける事は、心がちぎれてしまうくらい苦痛だった。

 

 

イヤイヤやっている仕事は伝わるんだ。

私は好きな事をしなきゃいけない。

好きな事って何だろう。

 

 

そう思って色々な場所に旅をした。

気に入った場所があれば移住したい。

私はインターネットが得意だし、田舎で隠居しながら生活費くらい稼げればいい。

とにかく、もう逃げ出したい。

ここではないどこかに行きたい。

好きな事を探すというよりは、逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。

そんな必死な私に対して、旅の途中で出会う人達は

マイペースだった。

社会の混乱や情報に踊らされず、自分の人生をただ淡々と生きていた。

それでいて、人にたくさんの貢献をしていた。

なんて強くて美しい生き方なんだろう。

その姿に心が打たれた。

その人達はなにより自分を信じているようだった。

私は旅をしながら、自分の人生を生きる人の強さを知った。

 

 

私も自分の人生を生きよう。

自分の道から逃げちゃダメなんだ。

もっと自分を信じよう。

時間はかかっても、自分が思う本物の世界を

作っていこう。

 

 

2013年2月、高知の唐人駄馬で、

目の前に太平洋と太陽しか見えない、

本当に美しい景色の前で

私はそれまでの全てを一旦捨てて、

自分の道を歩む最初の一歩を踏み出す決意をしたのでした。

 

 

 

震災から丸6年、決意から約4年。

今の私は昔とは全くの別世界に来ました。

あの頃は想像が全く出来なかった、

素敵な人達と出会い、周りの人に本当に助けられながら辿り着いた場所。

夢と希望とチャレンジが詰まった場所でもあり、やっとスタートラインに立てたような

まだまだこれからな場所。

 

 

この3.11に改めて、

あの時に感じた想いを忘れないように、

そしてまたここから一歩を踏み出すために、

ここに書き記しておきたいと思ったのでした。

 

 

今私は自分の人生を生きている。

あきらめないでいてくれてありがとう。

信じてくれてありがとう。

 

 

 今日1日は、世界と私に祈りの日。