Life is Voyage.

Liv:ra代表小森優美のBLOG

ブラックボックス展に行って来た話。

私が1番好きなSNSと言えばツイッター

私はプライベートでは基本どうでもいい事ばかり考えたりくだらない遊びばかりしているので、ツイッターくらい軽いSNSが1番落ち着くのです。それでいて情報のスピードが早いから最高。なので基本ツイッター民。(実名アカウントですが、Facebookより個人的に使用しているので、よかったらフォローしてね。→@livra_yumi)

 

 

そのツイッターの有名人、サザエbotの中の人、なかのひとよさんが

5月から個展を開催していた。

その名も内容口外禁止の「ブラックボックス展」。

この人はいつも面白い仕掛けをする人なので、初期から相当気になっていたのだけど、なんせ5月は

鬼のように忙しかったので行く暇がなく、でも情報だけは追いかけていて、気が付いたら

 

発狂した人がいたから一旦中止だとか

 

また再回だとか

 

すごい行列が出来てしまい警察が来て中止だとか

 

また再回だとか

 

レビューは

宇宙を感じた だの

泣き叫んだ だの

ひたすらごめんなさいとずっと言っていた だの

壁を叩き続けた だの

光る物体がいただの??

 

意味がわからないことばっかり。笑

ほとんどが人生が変わった、価値観が変わったなど、賞賛ばかり。たまに最低、という酷評もちらちら。

 

 

なにこれ、、、めっちゃ気になるんだけど。

 

 

 

刺激的な情報ばかりで、

いつの間にか#ブラックボックス

ハッシュタグを毎日のようになんとなく調べるようになった。

口外禁止の誓約書を書かされるらしく、みんなそれを守っていて、詳細はまったくわからない。

が、上記のような人生観が変わる話を行った人達が繰り返し繰り返し語り出すのだ。

 

何かとても恐ろしい場所に思えた。

 

同時に、好奇心が溢れて止まらなかった。

 

 

極め付けは、あまりの混雑から終了数日前から始まった

アルテマレベル。

入り口に黒人のいかつい番人が立ち、

入場にふさわしいかふさわしくないか、選別されるのだ。

私にとってはこれはとても興味をそそる事だった。

ベルリンの大好きなクラブ、ベルクハインのシステムと同じなのだ。ベルクハインでは、どんなに長い時間並んで待っても番人にはじかれ入場出来ない時がある。その分入れた時の幸せが半端ない。

ベルクハインで体感した最高の思い出を思い出し、何か、素晴らしい事が待っているに違いない、と行く事を決めた。

 

 

同じく好奇心の塊のような友人と2人で参戦。

ベルクハインでは黒の服が選ばれやすいという都市伝説があるので、とりあえず黒いワンピースを着て来た。友人は根暗演出のためヘッドホンをつけて来た。笑

2人とも、謎の演出である。

12時前に六本木に集合してランチして13時オープンの会場に向かったら、芋洗坂はすでにえげつない行列だった。行列が苦手な私。並んだところで入れるかどうかわからない。だが今日は並ぶ。何の躊躇もなく並ぶ。

並んでいる間は暇なので、アドラーの心理学の本を読んだりゴシップ全開のまとめサイトを見たりしていた。(暇過ぎ)

 

2時間くらいでいよいよ門番(バウンサー)のところへ来た。かなりドキドキしたけど、私たちの直前でバウンサーは水鉄砲を持ってどこかへ消えた。

どうやら列の秩序を乱す人、うるさい人などに水をかけにいったみたいだ。(水をかけられると退場)

なかなか帰ってこない。

 

しばらく待っているとスタッフの方が、バウンサーが帰ってこないから入っていいと言う。なんだそりゃ笑

なかなかラッキーだけど、バウンサーに選ばれし者になりたかった私はちょっと残念でもあった。笑

中に入って口外禁止の誓約書にサインをし、千円払っていざ展示会場へ。

展示会場は何重にもなった真っ暗なカーテンが入り口だった。

ドキドキしながら入ると中は真っ暗。

本当に真っ暗で、何も見えない。

しばらく思考停止しながら、なにか、道があるに違いない、と思い、フラフラになりながら壁に近寄った。

たまに誰かが入ってくる時に光が入って、その瞬間に周りを見渡す。

 

 

人がいる。

人以外はなんにもない。

ん?おかしい。何かがおかしい。

とりあえず呼吸する。

そこではっと気がつく。

これはもしや。

認めたくない感情が強い。

出来るだけ認めたくない。

だけど、、、

これは、、、

 

 

 

 

 

だまされた〜〜〜!!!!!!

 

 

 

 

 

ここにはなんにもない真っ暗な四角い箱があるだけだった。

その時の感情は、恐怖だった。

こんなに全く価値のないものを、あそこまで価値があるように感じることが出来る人間の先入観というものに、とてつもない恐怖を感じた。

みんながそう書いているから、

話題になっているから、

ベルリンのベルクハインが、

みんなが並んでるから、、、

気が付かない間にそんな基準で価値を選んでしまっていた自分にも。

 

 

 

 

全てを察した私はわりとすぐ会場を出た。

あんまりにもイメージと違う世界を経験したもので、頭の中が少し混乱していた。

友人もしばらくして出て来た。出口では、一枚の紙がもらえる。

そこにはこんなことが書いてある。

「絶賛と酷評の感想の投稿・公言を許可します。」

「嘘の投稿・公言を許可します」

 

 

 

絶賛、酷評、嘘などの刺激的なメッセージは人を注目させることが出来る。

この展示会は、なかのひとよさんをはじめ、何万人もの来た人全員による、壮大なドッキリだったのだ。

 

 

帰りにツイッターを開くと、

ものすごい勢いでたくさんのブラックボックス展に行きたい人たちがつぶやいている。

知らない誰かの期待と興奮がとめどなく続いていく。

それを見て、ものすごく楽しくなってしまった。

そういうことか。

私もドッキリを仕掛ける側に回ってしまった。

全く価値のない無駄なものを、

何時間も並び、さらには選別までされて、

お金を払い、

気に入られようと努力して、

はじかれ、

それでもどうしても行きたがる人々を、

ニヤニヤしながら見る側に。

 

 

めちゃくちゃ楽しくなると同時に、

これは見たことのある世界だなと思った。

価値のないものを

自信たっぷりに、いかにも価値のあるように魅せているビジネス、

今山のようにあるよな。

そして、わたしが騙されたことをしばらく認めたくなかったように、現実でも多くの人が認められずにそのまま進んでいってしまってるように見える。

ブラックボックス展には、ただの箱に何時間もいた人もいる。

私たちは中身のない無価値なものにでも、一度信じてしまうと価値をなんとか見出したくなる傾向がある。そしてそこに居座ってしまう。ブラックボックス展だったら笑えるし、ある意味価値があるからいいけど、現実だったら時間のムダだよね。

 

 

情報化が進み、フラットになるにつれ、

実力ある人にチャンスが回ってきたのと同時に、誰にでもチャンスが出来ているので世界は今ちょっと混乱してると思う。

 

 

その混乱の中で生まれたこの展示会。

現代への警告的なアートだった。

なかのひとよさんはやっぱりすごい。

わたしの世界観は、行った前と後で本当に変わってしまいました。

そして、人の評価に重点を置き過ぎず、改めて自分のやるべきことを淡々と誠実にやっていこうと心に決めたのでした。

いやー、いい経験できました、本当に。

 

 

 

 

 

 

ちなみにブラックボックス展、痴漢が続出したらしいですが、アートを汚す下品な方は

死ねばいいとも思うけど、どっちかというと生きたまま不幸でい続ければよいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

https://anonism.site/blackbox-cbbbbe8f5366